KINTSUGI
MICHELE DE LUCCHI, 2025
ミケーレ・デ・ルッキによる”Kintsugi”コレクションは、シンプルなネジを使って木片を接合することから始まります。ウォールナット材を使用したプレート2種とアッシュ材も用いたボウルⅠ種がパズルのピースのように組み合わさっています。これらの小さな構造物は、壊れた物のひび割れを隠すのではなく、際立たせる日本古来の技法「金継ぎ」からインスピレーションを得ており、組み立てられて初めて意味のある完成品となります。このアプローチは、手作業による修繕と修復の行為に価値を与え、物体の尊厳と意味を回復するものです。
破片を組み立てるには、最新技術に頼らず、人間の忍耐力と正確さが求められます。しかし、徐々に形作られえる工程を経て集中力や心の平穏を保つ手助けにもなれます。
「多くの作業が自動化されているAIを活用する現代においては、そのような最新技術が私たちの集中力や創造力にどのような影響を与えるかを考えることは大切です。標準化・利便性を追求したすでに組み上げられた完成品とは対照的に、この”Kintsugi”は完成するまで継続的に注意を払い、緻密な手作業をする必要があります。それは精神的にも肉体的にも良い刺激となり、有意義で満足のいく結果につながる何かに取り組む重要性を教えてくれます。」(ミケーレ・デ・ルッキ)
ボウル
DDL0035A0L
cm φ300×105h
アッシュ材、真鍮
プレート
DDL0035B0L cm φ300×43h
DDL0035C0L cm φ600×55h
ウォールナット材、真鍮
価格未定




