INTERNOITALIANO
「インテルノ・イタリアーノ」は、イタリアのデザイナー、ジュリオ・イアケッティ(Giulio Iacchetti)が2012年に考案したシステムによって生まれました。これは、イタリアの優れたデザイナーたちの力と職人の高度な製造技術の新しい結びつきの形によって、画期的な製品の製造販売を行うネットワークシステムです。
70歳を超える熟練の金属加工職人から、普段は鍋を製造している工場などの、イタリア各地に存在する職人、工房、製造会社の高品質の製品を生み出す能力と、現代生活を熟知したデザイナーとのコラボレーションによって、インテルノ・イタリアーノは新たな価値を生み出しています。すべての製品はデザインしたデザイナーと、愛情込めて製品を作る職人の50%ずつの努力によってつくられているのです。また、製品名の多くは実在するイタリアのマイナーな地名や村名を由来にしており、イタリアのアイデンティティに根ざした製品であることを主張しています。
製品はユーザーの使い方次第で様々な用途に応じていくため、家のメインルームから庭先までの様々な場所に溶け込んでいくでしょう。そして文字が半分で反転しているロゴマークには、「一つの位置ではなくあらゆる角度から読める=単一の用途ではなく、様々な用途に開放される」という、製品造りの思想が反映されています。
アートディレクター:ジュリオ・イアケッティ
1992年から工業デザインに携わっており、Abet Laminati、Alessi、Casamania、Fontana Arte、Foscarini、Magis、Meritalia、を含む多くのブランドのデザインを手掛けています。そして、Danese Milano、Dnd、Moleskine、Myhome、およびInternoitalianoのアートディレクターも務めています。
彼の作品の特徴は、Matteo Ragniとの共作で設計された生物分解性スプーン/フォーク「Moscardino」からもわかる通り、新たな物体への高度な研究と明確さにあります、この作品は2001年にCompasso d’Oroを受賞しています。2009年5月にはトリエンナーレ・デザイン美術館で個展「Disobedient objects」を開催しました。
2012年11月、イタリア人の生き方に影響を受けた家具やアクセサリーをイタリアが誇る優れた生産技術も持つ多くの職人が生み出すネットワークシステム「Internoitaliano」を設立。2014年、MontiniからMatteo Ragniとの共作で設計されたマンホールカバー「Sfera」で2番目のCompasso d’Oro賞を獲得しています。